男の娘

「男の娘」。この言葉を初めて見たときは思いっきり吹きました。そして、私の場合は女装する男子（女装男子）というより「男の娘」になりたいのかもしれない、とも思ったものです。

女装というと、自ら「女を装う」というか本人が意識的に女性として装い振る舞うイメージ、あるいは女装調教の文脈で一種の調教として「女装させる」イメージがあります。一方、男の娘というと本人が意識的にやっているというより周りから見て自然に「娘にも見える」感じでしょうか。

セーラー服など「女物」の服装をする際も、本人が女装するためにやっているというより「男らしくない」雰囲気に魅せられた周囲がさせるような。

しかも「男の」娘ですから、女性としてというより「女ではない」点が前面に出ている感じもあります。あくまで娘のように見える「男（非女）」なんですよね。この積極的に女性性を求めない、自然な「男離れ」が私の中性願望に重なるわけです。

「女ではないけれど男から離れた娘らしさ」を表すのに、男の娘という言葉の語感はぴったりではないでしょうか。

もっともこうした私の「女装（女装子）」「男の娘」という言葉のイメージそのものが、私の中性願望からきているのかもしれませんが。